関連日本雑誌記事

(1) ブロコリ マガジン「Brokore magazine」2006年 1月号

イム・テキョン&コ・ヨンビンWキャスト直撃!

『冬ソナ』ミュージカル・チュンサン役の2人が 明かす「ヨン様ユン・ソクホ監督」秘話

あの感動が札幌の地で蘇(よみがえ)る。ミュージカル『冬のソナタ』が 開催間近(1月8〜13日、および2月6〜9日)だ。

ユン・ソクホ監督が芸術監督として指揮を執り、チュンサン役はWキャストでコ・ヨンビン(32)とイム・テキョン(32)が抜擢された。

2人とも演技に定評のある舞台俳優だ。

12月5日、PR来日を記念して素顔に迫る「○×クイズ」スタート!

Q 『冬ソナ』を観て泣いた?

 2人とも○。

Q ユン・ソクホ監督は怖い?

 2人とも×。

キョンは、「とても優しい方。韓国ではユン監督こそ『韓流STAR』なんです。稽古の後には一緒に稽古場の近くの食堂に行くんです。

キムチ・チム(キムチの煮込み)を食べながら、演技について話し合いました。支払いはユン監督ではないのですが (笑)」

ヨンビンは「庶民的な店だったのですが、僕も誰が支払ったのか覚えてません」と フォロー(?)して、すでに名コンビ!


Q ヨン様と実際に会った?

 ヨンビンは×でテキョンは○。「延世大学の野外音楽劇場で行われた『外出(四月の雪)』

コンサートのシーンで実は歌手として歌ったんですよ」(テキョン

12月22〜25日には、札幌でクリスマス特別イベントが開催。

(2)ブロコリ マガジン「Brokore magazine」2006年 2月号

二人のジュンサン 두사람의 준상

コ・ヨンビン[고 영빈] イム・テギョン[임 태경]

晩秋のある土曜日のこと、ソウル市内の大学路にある稽古場を訪れた。

ミュージカル『冬のソナタ』のメンバーが集まって歌の練習中であったが、その中に二人のジュンサンがいた。

華やかに見える瞬間の影には、長い努力の日々と情熱が隠れているものだ。

そう、まるで白鳥のように。

どことなく似たルックスの二人だが、それぞれの魅力をもつ コ・ヨンビンとイム・テギョン、ふたりのジュンサンを紹介する。


満を持してミュージカル俳優に コ・ヨンビン

コ・ヨンビンは小さな頃から舞台に上がるのが夢だった。

一時期、子役俳優として活動した時期もあったが、他の男の子達と同じように彼は工学部に進学した。

ところが大学時代に『ミス・サイゴン』を見た瞬間からミュージカル俳優になることを決心。

卒業後は世宗文化会館が行ったオーディションに合格。そして一年で主役の座を射止めた。

他の俳優に比べると、いとも簡単にスポットライトを浴びたような印象を受けるが、ミュージカル『ペパーミント』に出演中に、もっと学びたいという思いにかられて日本の「劇団四季」に履歴書を送りオーディションを受けた。

こうして渡った日本では、三ヶ月間掃除と裏方ばかりだったが楽しかった。

そんな中『ジーザス・クライスト スーパースター』公演のオーディションでそうそうたる

日本人俳優との10倍の競争を経て「シモン役」を掴んだのだ。

それ以降、日本語が流暢ではない外国人にもかかわらずセリフのある役を任され、熱演を繰り広げることになる。劇団代表の浅利慶太氏は本当に厳しい演出家として知られる。

その本人から認められ励まされたときは、千軍万馬を味方につけた気分だった。

こうして日本で活動していたところに、ミュージカル『冬のソナタ』が製作されるということを知り、韓国に帰国した。

日本での公演はやはり言葉の壁のために自身の実力を100 %出し切れず 悔しい思いをすることが多かった。

しかし、韓国で作られた創作劇『冬のソナタ』を韓国語で公演するというのは、今まで見せることができなかった新しい姿を見せることのできるまたとない機会である。

特に日本で公演の度に応援してくれた日本のファンに再び会えることも嬉しい。

今回のミュージカル『冬のソナタ』に「劇団四季」の浅利慶太氏と、先輩としていつもサポートしてくれるキム・スンラさんも観に来てくれるなら、

この上ない喜びであろう。


ミュージカルに挑戦するクロスオーバー・テナーイム・テギョン


イム・テギョンのプロフィールは異色である。韓国の芸苑学校で声楽を学び、スイスの高校からアメリカの工科大に進学し、生産工学で修士号を取得。

その後、日本企業ホンダに研究員として就職した彼が、今は歌手として ミュージカル『冬のソナタ』のジュンサンを演じるために熱心に稽古を続けている。

実は大学では生産工学を専攻したものの、音楽から離れていたわけではなかった。

大学では声楽を副専攻し、歌を歌い続けてきた。

ある日、病気の子供たちのためのボランティアがあった。

実はそれまでは歌を歌うということが聞き手にどんな影響を及ぼすかについては よくわからなかった。しかし、歌を聞く子供たちを見ながら悟った。

歌が人々の胸を打ち、そしてまた、歌そのものが贈り物になるということを。

それで歌を歌うことを決心した。


彼はクロスオーバーテナーだ。クロスオーバーという音楽ジャンルは、あるジャンルにそれとは異質のほかのジャンルの要素を混ぜて作られた音楽を意味する。

彼の追い求める音楽がこうしたクロスオーバージャンルで、自身の歌声がテナーなために クロスオーバーテナーと名乗ることにしたという。

ジャンルにこだわらない歌を歌う歌手らしく、ゲーム「龍天気」の主題歌『愛想』を歌ったり、ミュージカルに出演するなど様々な活動をしている。

ミュージカルは音楽だけでなく演技力も求められるため、ミュージカル専門ではない彼には 難しいのではと思うが、まったくそんな気配は感じられない。

むしろ音楽を体全体で表現することができて、一層生き生きとして見える。

イム・テギョンは映画『四月の雪』コンサートの経験を語る。

延世大学の野外劇場で歌を歌った時、あまりの強風で歌を歌うと喉が渇いて満足いく歌を届ける事が出来なかった。

そのため何度もNGを出すほかなかったのだが、かえってよい機会だったと思っている。

多くの聴衆により良い公演を見せることができたからで。

今、イム・テギョンは自分を観に来てくれる日本のファンのためにひたすら努力している。

他のどんな表現よりも「歌を歌う人」と呼ばれたいというイム・テギョン

彼の公演が本当に楽しみだ。

(3) 「MOVIE MOVIE SEOUL」2月号

The Musical "Winter Sonata"

冬のソナタ』ザ・ミュージカル

日本中で空前の韓流ブームを巻き起こした『冬のソナタ』が ミュージカルに装いを一新。純白の雪が降り積もる札幌で幕を開けた。


公園前から話題を集めていた『冬のソナタ』ザ・ミュージカルが、去る1月9日に幕を開け、2月9日までに札幌で計16回の公演を行い、大きな感動と話題を呼んだ。

このミュージカルは、ドラマの監督を手がけたユン・ソクホがトレンド性の強い ドラマジャンルの壁を克服し "『冬ソナ』の感動を永遠に "との思いで構想、昨年6月に自らが設立した製作プロダクション、ユンスカラーが中核となって、韓国を代表する舞台芸術家らと共同で製作にあたったもの。