‘Sweeney Todd’ アンソニー役 イム・テギョン


よく作られた高速道路がある. ぴゅうぴゅう走っても足りない位すっと伸びた道だ. ところでこの道にのろのろと走る人がいる. 他人達が ‘どうしてこんなにゆっくり行くのか’と問えば ‘最高速度に行っている’とにやりと笑う. みんな早く行きたくてやきもきするのに一体何の肝っ玉だろう? そんな姿がちょっと小面憎かったりする. ‘ミュージカル俳優’より ‘クロスオーバーテナー’で先に名前を知らせた"イム・テギョン"を置いて言うことだ.

■声楽科工学を行き交った彼の固執

彼は 29歳に歌手でデビューをした. 32歳になってからこそ初めてミュージカル舞台に立った. 大器晩成型晩学の人の話ではない. 自ら選んだ道だ.

高等学校時から ‘アルバムをリリースして見なさい’と言う提議を退屈せぬよう受けた彼だ. 歌手に育ててくれると彼が大学を通ったアメリカに尋ねて来た人々もかなりいた. その気になったら 20代初盤に人気歌手になったかも知れない. しかし工学勉強を終えるという彼の固執は特別だった.

“その頃には勉強をしなければならない時と思いました. した勉強を皆終えてしても遅れないという確信があったんです.”

実はこういう信頼にはもっともらしいきっかけがある. 韓国で中学校に通う時, 身がとても痛くて 2月以上を身動きなしに横になっていなければならなかった. 意思は 10年以上治療受けなければならない重病だと言った. 彼に必要なのはただ健康だった.

しかし意外にも 2年がまだならなくて病気が完治された. 夢のようだった.


“果てしなく考えをしたんです. こんなに早く健康を取り戻したところには何か理由があると思いました. 結局他の人々の評価や周りの定規に気を使わずにしたいことを皆しようという結論を下すようになりました.”

声楽専攻学生で工科大生, また声楽家で遠い道を帰って来た生に特別な理由があるのか問うと ‘歌は生の一部で,工学は幼いごろからしたい勉強だった’と簡単に返事する.

彼は最初計画どおりアメリカ工科大修士の荷札までつけて韓国に帰って来た. そしてからクロスオーバーテナーで 2002年ワールドカップ前夜祭舞台に立った. 彼のパートナーはチョ・スミ, 手始めとしては非常に派手だった.

■理由ある ‘遅刻人生’ 中身が一杯な俳優

“良い人と善良な人の差が分かりますか?”

無茶な質問が帰って来た. 来る 9月15日,開幕を控えたミュージカル ‘Sweeney Todd’で彼が引き受けた配役に対して説明してくれと言ってしたら言うことだ. 彼の引き受けたアンソニーは主人公 Sweeneu Toddの娘 "Joanna"を見て運命的な愛に陷る役目だ.

“良い人は他人に役に立つ人です. 善良な人はそのまま一人で善良なことで止むんです. たまには願わなく他人にしてもかけるんです. アンソニーは良い人ではなく善良な人です.”

気経に理解ができない. 首をちょっとかしげるとたちところに詳しい説明がつながった.

“アンソニーは船員です. 海で人生を送ります. 海みたいなキャラクターです. 普段にはまろやかだが頭に来ればすべてのことを飲み下します. 風浪が急きまくる海のように….”

やっぱり私が他人に聞いた話大道である人だ. 彼は考えが多かった. 頭の中は引き受けている配役に対するあらゆる考えで一杯になっている. 彼が何の日何日を二と思ったことだから, 初耳な人は一気に理解しにくい.

‘Sweeney Todd’は彼に四番目作品だ. 短い経歴だが配役に関する集中力が恐ろしい. 去年ソウル三成洞KOEXオデ−トリウムで公演された ‘ジーザスクライストスーパースター’が端的な例だ.

篤いキリスト教信者である彼にキリストを演技するのは易しくない事. テナーの特有の音色を捨ててロックミュージカルに挑戦することも冒険だった. 毎晩,配役に関する悩みをした. そのせいに肉も 10kgや抜けて顔にしわもできた.

“年がもうちょっとかかってから,この事がちょっと易しくなるようです. 愛の痛み, 喜悦, 喜怒哀楽…. 経験して見ないでどんなに人生を歌うんですか. みんな私に遅くデビューしたと言うが私の基準では一番早い時期に足を入れたんです.”

ミュージカル俳優たちは 30歳だけ過ぎても皆苛立たしがる. わずか 20代後半なのに年のためミュージカルを折るという志望生も多い. その渦中に彼は 30代中盤である自分を ‘とても幼い’と評する. 所信ある ‘遅刻人生’を選んだ俳優'イム・テギョン'の自信感だ.